子宮頸部異形成やコンジローマなど、婦人科でみられる病変に対するレーザー治療についてご説明します。
レーザー治療について
婦人科領域では、CO2レーザーを用いた治療がさまざまな疾患に対して行われています。 レーザーは病変部にピンポイントで作用し、周囲の正常な組織への影響を抑えながら治療できることが特徴です。 外来での日帰り治療が可能なケースも多く、体への負担をできるだけ軽減した治療方法として選択されます。
当院の特徴
- 婦人科がん専門医による診療
- CO2レーザーによる外来治療に対応
- 再発まで見据えたフォロー体制
子宮頸部の異常とCO2レーザー蒸散術
子宮頸部異形成は、子宮頸がんの前段階とされる状態で、HPV感染が関与しています。 すべてが治療対象となるわけではありませんが、病変の程度により治療が必要となる場合があります。 CO2レーザー蒸散術では、異常細胞のある部分をピンポイントに蒸散(蒸発)させることで、病変の除去を行います。 子宮頸部の形を保ちながら治療できる点が特徴です。
費用の目安(CO2レーザー子宮頚部蒸散術)
- 保険診療
-
- CO2レーザー子宮頚部
蒸散術 - 約11,100円
(3割負担) - 薬剤・準備費用など
- 約3,000〜10,000円
- CO2レーザー子宮頚部
- 費用は内容により変動します
コンジローマとCO2レーザー蒸散術
繰り返さないためのコンジローマ治療
尖圭コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)による感染症で、再発しやすいことが特徴です。
当院では、単に病変を除去するだけでなく、
- 病変の確実な除去
- HPV残存を前提としたフォロー
- 再発リスクの最小化
を重視し、「再発まで見据えた治療」を行っています。
CO2レーザー治療のメリット
- 周囲組織へのダメージが少ない
- 傷跡を残しにくい
周囲の正常組織へのダメージを最小限に抑えるため、デリケートゾーンでも整容性に優れます - 出血が少なく回復が比較的早い
レーザーには止血効果があり、術中の出血が少なく、術後の回復も比較的スムーズです - 幅広い病変に対応
小さなイボから多発病変まで対応可能
再発例・難治例にも有効
日帰り・局所麻酔で対応
- 局所麻酔で痛みに配慮
- 処置時間は10〜20分程度
- 当日ご帰宅が可能
再発について
HPVは皮膚・粘膜に残るため、どの治療でも再発の可能性があります。
そのため、早期除去と定期的なフォローが重要です。
このような方におすすめです
- 繰り返すコンジローマに悩んでいる
- 見た目や傷跡をできるだけ残したくない
- 短期間でしっかり治療したい
治療の流れ
- 1. 診察・診断
- 2. 治療方針の説明
- 3. 局所麻酔
- 4. CO2レーザーによる蒸散
- 5. 術後説明・フォロー案内
- 内容により異なります。
費用の目安(CO2レーザー子宮頚部蒸散術)
- 保険診療
-
- CO2レーザー尖圭コンジローマ
蒸散術(1回あたり) - 約3,750円(3割負担)
- 薬剤・準備・病理提出費用など
- 約3,000〜10,000円
- CO2レーザー尖圭コンジローマ
- 費用は内容により変動します
よくあるご質問
- Q. 痛みはありますか?
-
A. 局所麻酔を行うため、処置中の痛みは最小限です。
術後に軽いヒリヒリ感が出ることがありますが、多くは数日で軽快します。 - Q. 何回くらいで治りますか?
-
A. 多くの場合1〜2回で治療可能ですが、病変の広がりや再発状況により異なります。
- Q. 再発した場合は?
-
A. 早期に再治療することで、病変の拡大を防ぐことができます。
バルトリン腺嚢胞とCO2レーザー蒸散術
バルトリン腺嚢胞とは
バルトリン腺は膣の入り口にある分泌腺で、管が詰まることで嚢胞が形成されます。
初期は無痛の腫れですが、感染すると強い痛みや発熱を伴う「膿瘍」に進行することがあります。
当院の治療:CO2レーザーによる開窓術・造袋術
当院では、従来の切開に加え、CO2レーザーを用いた低侵襲治療を行っています。
- CO2レーザー治療のメリット
- 出血が少なく術野が良好
- 局所麻酔で対応可能
- 傷が小さく治りが早い
- 再発予防効果が高い(造袋術)
- 日帰り手術が可能
治療方法(開窓術・造袋術)
- 1. 局所麻酔
- 2. レーザーで嚢胞を切開
- 3. 内容物の排出・洗浄
- 4. 開口部形成(造袋術)
- 5. 術後処置
治療時間・通院
- 手術時間:約15〜20分
- 日帰り手術
- 術後1〜2週間で再診
術後の経過
- 当日からシャワー可能
- 軽い痛みが数日程度
- 性交渉は2〜4週間控える
- 常生活は翌日から可能なことが多い
治療効果・再発率
国内外の報告では、CO₂レーザーによる開窓術の
- 治癒率:約80%前後
- 再発率:5〜20%程度
造袋術を併用することで再発率をさらに低減できます。
- 保険診療
-
- CO₂レーザーによる
バルトリン腺嚢胞開窓術 - 約8,280円(3割負担)
- 薬剤・準備費用など
- 約3,000〜10,000円
- CO₂レーザーによる
- 費用は内容により変動します
よくある質問(FAQ)
- Q.痛みはありますか
-
A. 局所麻酔を行うため、手術中の痛みはほとんどありません。
- Q.再発しますか
-
A. 完全にゼロにはできませんが、造袋術により再発率を大きく下げられます。
- Q.レーザーは安全ですか
-
A. 医療用CO₂レーザーは婦人科領域で長年使用されており、安全性が確立しています。
- Q.膿瘍(強い痛み・発熱)でも治療できますか
-
A. 急性期はまず排膿・抗生剤治療を行い、炎症が落ち着いてからレーザー治療を行います。
受診をご希望の方へ
症状の程度や嚢胞の大きさにより最適な治療法は異なります。
「腫れてきた」「痛みがある」「繰り返して困っている」など、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
ご相談ください
コンジローマやバルトリン腺嚢胞は、早期に適切な治療を行うことで負担を最小限に抑えることができます。
「繰り返している」「痛みがある」「気になる」
その段階で、お早めにご相談ください。
