ワクチン・予防接種について
ワクチンは、感染症の予防や重症化を防ぐための大切な手段です。
特に女性の場合、将来の妊娠や出産にも関わる感染症があるため、適切な時期に予防接種を受けることが重要です。
一方で、「副反応が心配」「どのワクチンを受ければよいかわからない」といった不安を感じる方もいらっしゃいます。
当院では、それぞれの状況に応じて、必要なワクチンについて丁寧にご説明いたします。
HPVワクチン
HPVワクチンは、子宮頸がんの主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。
子宮頸がんは、ワクチンと検診の組み合わせにより予防が可能ながんとされています。
HPVワクチンを接種することで、特に発がんリスクの高いHPV16型・18型などの感染を防ぐことが期待されます。
現在、日本では複数の種類のHPVワクチンが使用されており、年齢や接種歴に応じて接種スケジュールが異なります。
接種対象について
HPVワクチンは、主に思春期の女性を対象に定期接種として行われていますが、一定の年齢まで公費で接種できる制度(キャッチアップ接種)もあります。
また、対象年齢を過ぎた方でも、自費での接種が可能です。
接種スケジュールについて
9価HPVワクチンは、年齢や接種開始時期により接種回数や間隔が異なります。
一般的には以下のスケジュールで接種を行います。
- 15歳未満で接種開始
- 2回接種(初回、6か月後)
- 15歳以上で接種開始
- 3回接種(初回、2か月後、6か月後)
※接種間隔や回数は、年齢や状況により異なる場合があります。
当院では、接種時期やスケジュールについても丁寧にご案内いたします。
副反応について
接種後に、腕の痛みや腫れ、発熱などの副反応がみられることがあります。
これらは比較的多くみられますが、多くは数日以内におさまる一時的なものです。
9価HPVワクチンでは、
- 接種部位の痛み・腫れ
- 発熱
- 頭痛や倦怠感
などが報告されています。
まれに、強い痛みやしびれ、めまいなどの症状が現れることがありますが、体調の変化を感じた場合には速やかにご相談ください。
過去にHPVワクチンに関するさまざまな報道があり、不安を感じている方もいらっしゃるかと思います。
現在では、国内外で有効性と安全性に関する知見が蓄積されており、接種が推奨されています。
その他の副反応
| 区分 | 10%以上 | 1~10%未満 | 0.5~1%未満 | 頻度不明 |
|---|---|---|---|---|
| 感染症及び寄生虫症 | 上咽頭炎、インフルエンザ | 蜂巣炎 | ||
| 血液及びリンパ系障害 | リンパ節症 | |||
| 神経系障害 | 頭痛 | 浮動性めまい | 感覚鈍麻、失神(強直間代運動を伴うことがある) | |
| 呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 口腔咽頭痛 | |||
| 胃腸障害 | 悪心、下痢 | 嘔吐、上腹部痛、腹痛 | ||
| 筋骨格系及び結合組織障害 | 筋肉痛、関節痛 | 四肢痛 | ||
| 一般・全身障害及び投与部位の状態 |
注射部位疼痛(89.8%) 注射部位腫脹(39.4%) 注射部位紅斑(33.7%) |
注射部位そう痒感、発熱、疲労、 注射部位出血、注射部位腫瘤 | 注射部位出血、注射部位血腫、注射部位熱感、倦怠感、 注射部位硬結、注射部位反応、注射部位知覚消失、無力症 | 悪寒、注射部位知覚消失、注射部位結節 |
当院での対応
当院では、ワクチンの効果や副反応について十分にご説明したうえで、納得いただいたうえで接種をご案内しています。
接種を迷われている段階でもご相談可能です。
その他ワクチン
当院では、HPVワクチンのほか、以下のようなワクチンにも対応しています。
- 風しんワクチン
- 麻しん風しん混合(MR)ワクチン
- インフルエンザワクチン など
妊娠を希望される方や妊娠の可能性がある方は、事前に必要なワクチンを確認しておくことが大切です。
妊娠を考えている方へ
妊娠中は接種できないワクチンもあるため、妊娠前の段階での確認が重要です。
特に風しんは、妊娠初期に感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。
必要に応じて、抗体検査やワクチン接種についてご案内いたします。
ご相談ください
ワクチンについては、「受けた方がよいのか」「いつ受けるべきか」など、迷われる方も多いと思います。
当院では、一人ひとりの状況やご希望に合わせてご案内しています。
不安な点がある場合も、どうぞお気軽にご相談ください。
